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2022年1月31日

結婚式で、牧師はなにを語っているの?

結婚式で、牧師はなにを語っているのでしょう?

まず本題にはいる前に、よく聞かれるご質問にお答えします。それは「神父と牧師って、どうちがうの?」。そのあとに、牧師が語っている中身についてひもといていきます。
たいせつなのは「誓いのことば」。その内容を理解することで、おふたりの結婚式にたいする思いが深まり、よりより結婚式につながっていくと考えています。

 

牧師と神父って、どうちがうの?

牧師と神父のちがいとは?

ふかく考えず、「牧師」とか「神父」と呼んでらっしゃるひとが多いです。たまに「しんぷ」と言われて、「ん?あぁ、花嫁(新婦)さんね」と答えるやりとりもあったりします。
漢字として認識ができない会話のやりとりだと、こういった状況をつくることがありますね。牧師と神父では、まったくちがう存在であることを、まずはみなさんに
知っていただこうと思います。日本の結婚式はキリスト挙式にもとづいていますが、キリスト挙式は「プロテスタント」と「カトリック」とに分かれます。前者を司るひとを牧師とよび、後者を神父とよびます。

 

日本で多いのは、プロテスタント

では、日本ではどちらの結婚式がおおいと思いますか?こたえは、「プロテスタント」です。なぜかというと、カトリックは規律が厳しく、そのうえカトリック教徒以外は
挙式をあげることができないためです。ただし、牧師でも神父でも、「誓いのことば」の内容についておおきな相違点はありませんし、結婚するおふたりとのやりとりにおいても、
やはりおおきな違いはございません。

たいせつな「誓いのことば」

日本の結婚式は、披露宴がクローズアップされることが多いですが、やはり挙式があってこその披露宴です。まず挙式で、おふたりは結婚の誓いをたてます。そして披露宴冒頭の
ウェルカムスピーチにおいて、新郎様がその報告をゲストのみなさまになさいます。たとえば、このような内容です。「本日はご多用の中 わたしたちの結婚披露宴にご出席をいただき
 まことにありがとうございます さきほどわたしたちは チャペル(あるいは神社)にて滞りなく挙式いたしました 夫婦として結ばれた喜びや責任を 実感しております 
そしてこの日を迎えることができたのは みなさまのおかげだと感謝しております」。つまり、夫婦になることを誓いそして結ばれる舞台は、披露宴でなく挙式ということですね。
さて今回は、チャペルでの挙式にかんしてお話します。牧師が、結婚するおふたりに「誓いのことば」を投げかけます。おふたりがそれを引き受けて、「はい、誓います」と
お答えなさるすがたは、誰もが想像できる場面ではないでしょうか。やりとり自体はあらかじめ決まっているものの、やはり牧師のことばを理解したうえで、
結婚の誓いをたてたいものです。それでは、牧師が具体的になにを語っているのか?見ていきましょう。

「誓いのことば」とは

誓いのことばって

結婚式における「誓いのことば」とは、牧師にたいしてでなく、神にたいしたてる誓いです。言い換えるなら、神との約束です。以下の5つについて、神と約束をします。

 

5つの約束

「この結婚が、神の導きであること」「この先、神の教えにもとづいて生活をともにすること」「無条件で、たがいを愛すること」「節操、貞操をまもること」

「あらたな再決断をすること」。正直、信仰心が海外より希薄な日本において、しかも無宗派のおふたりだと、あまりよくわからないという印象かもしれませんね。
式場や牧師によって言い回し・表現はすこし変わりますが、これら5つの約束を含む牧師のことばは、以下のとおりです。
まず牧師は、新郎様にこのように問いかけます。「△△△(新郎様のお名前)さん、あなたはここにいる〇〇〇(新婦様のお名前)を、病めるときも、すこやかなるときも、
富めるときも、まずしきときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことをちかいますか」。そして、新郎様の回答は「はい、誓います」。これ以外の回答は、もちろんありません。
かつて、冗談で「う~ん」と一瞬悩んだフリをした新郎様がいらっしゃいます。ゲストのみなさまは、そんなキャラクターの新郎様であることをよく知っていて、
新郎様が場を和ませようとしてらっしゃることもご存知でしたし、たしか新郎様が狙ったとおりの雰囲気にはなりました。ただこの場面では、
あまりそういったことはしないほうが賢明かと思います。担当プランナーを務めていたこちらとしては、ヒヤッとした瞬間でした。そして、牧師はつぎに新婦様に問いかけます。
「〇〇〇(新婦様のお名前)さん、あなたはここにいる△△△(新郎様のお名前)を、病めるときも、すこやかなるときも、富めるときも、まずしきときも、妻として愛し、敬い、
いつくしむことをちかいますか」。もちろん、新婦様の回答は新郎様とおなじで、「はい、誓います」。想像していただければおわかりのとおり、非常に重要でたいせつなやりとりです。もちろん、
牧師のことばひとつひとつをしっかり受けとめ、それを守ってゆく決意が必要なのですが、個人的には「無条件にたがいを愛すること」がたいせつではないかな、と感じています。

 

無条件に、たがいを愛する

日常生活において、人は損得勘定や見返りを求めることが少なくないと思います。「今回はあの人の要望をすべて受け入れるから、次回はこちらの要望を受け入れてもらいたい」とか、
「このあいだ、あんなに手伝ってあげたのに、こちらが困っているときはなんにも手伝ってくれないなんて・・」といった思いですね。仕事でも友人関係でも、
こういった感情は沸き起こってきます。ところが夫婦となるに際し、なにも求めることなく無条件に愛しなさい、と牧師は言うわけです。それこそが、
夫婦になる価値ということなのかもしれません。また夫婦となり、あたらしい人生をふたりで歩むその道中で、その決断がゆらぐとき、「あらたな再決断をすること」と
教えてくれています。ですから、これからご結婚なさるおふたりにおいては、挙式をたんなる儀式と思わずに、しっかり牧師の「誓いのことば」を受け止めて、それに応えて、
幸せな夫婦生活を営んでほしいと願っています。なお現在、LGBTQカップルにはキリスト挙式をご案内することはできません。オリジナルスタイルの挙式をプロデュースさしあげますので、ご安心ください。