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2021年10月26日

ISAMって、なんだ?

ISAMって、なに

結婚式では、おふたりの自由に・すきな楽曲をBGMで流せるわけではありません。「著作権」や「著作隣接権」といったカベがあります。このような問題を助けてくれるのが、JASDACやISAMといった存在です。今回のブログでは、ISAMについてその役割などを解説してみました。どういったケースで必要とされるのでしょう?

結婚式で、好きな楽曲を使えない?!

結婚式で好みの音楽を使えない

結婚式の準備は順調。招待状もぶじ送付が完了。ウェディングドレスも決まったし、会場のコーディネート・イメージも固まってきました。お花、司会者との披露宴進行打合せ、メイクリハーサル・・・スケジュールを消化できています。そして、結婚式のBGMを決める時期がやってきました。「大好きなあのアーティストのアノ曲を、入場曲や退場曲で使いたかったんだよね~」「DVD撮影をおねがいするんだけど、編集であの曲を使ってほしいなあ」なんて考えていると・・。えっ、「著作権」?「著作隣接権」?ナニそれ?といった事態に陥ってしまう新郎様新婦様が、いらっしゃいます。

「著作権」と「著作隣接権」

ところでみなさんは、「著作権」や「著作隣接権」といったコトバをご存知でしたか?まず「著作権」というのは、作詞家や作曲家が、自身のつくった楽曲にたいし持っている権利のことです。普段、みなさんはお家で音楽を聴いたり、移動中にスマホで音楽を聴いたりしてらっしゃると思いますが、そんな風に音楽をたのしむこと自体は、もちろん問題がありません。ところが、市販されている楽曲をなにかしらの目的によって使おうとすると、この「著作権」に引っかかってくるのです。一方、「著作隣接権」ですが、これはレコード会社が持っている権利です。音源を録音し、原盤を制作したら、得ることができます。アーティストにもその権利が発生しますが、レコード会社に権利譲渡されて、レコード会社が一括管理しているケースが多いです。むずかしい法律の話は横に置いて、結婚式では自由に・すきに楽曲が使えないということは、なんとなくおわかりいただけたと思います。すこしお話が逸れますが、音楽教室のレッスンにおける楽曲演奏についても、著作権料が発生するか否かという問題が訴訟にまで発展しました。

 

どうすれば、好きな楽曲が使えるの?

では、「著作権」と「著作隣接権」によって、市販されている楽曲はいっさい使えないのかというと、けっしてそんなことはありません。さまざまな権利が存在する中で、「演奏権」を管理するJASDACと結婚式場が包括契約を締結していれば、新郎様新婦様が結婚式場で好きな楽曲をながすことはできるのです。新郎様新婦様が、面倒な手続きをする必要はありません。ところが、エンドロールやDVD撮影において、好きな楽曲を使いたいとなると、こんどは「複製権」なるものが登場し、これはJASDACでは扱っておりません。つまり、結婚式場とJASDACが包括契約を結んでいようと、いかんともしがたい部分なのです。では、新郎様新婦様はどうすればいいのでしょう・・

ISAMの役割

ISAMの役目
ISAMとは、「複製権」の利用申請を代行する団体です。ただ、ISAMに申請ができるのは、結婚式場や映像制作会社などのブライダル事業者限定です。個人で申請をおこなうことはできません。
具体的にみていくと・・

結婚式をDVDに収録するケース

結婚式場が提携している映像制作会社に、依頼する場合です。まず新郎様新婦様が、結婚式当日に使用する楽曲の全リストをつくり、それを映像制作会社にあずける必要があります。ここで、たいせつなポインがあります!それは、ISAMの楽曲データベースに登録されてる楽曲のみ申請ができる、というものです。つまり、このデータベースに登録されている楽曲は、ブライダルで使用することを権利者が許可している、ということです。いいかえれば、ISAM登録されていない楽曲にかんしては、権利者が許可をしていないということですね。人気の曲や、だれもが知っているメジャーな曲は、ある程度網羅されています。

結婚式で、すきな楽曲のオムニバスをつくるケース

CD-Rを作成するといった手法もありますが、結婚式当日は新郎様新婦様のご希望の順で、DCをチェンジして流すことが一般的かと思います。この場合、「複製権」などは発生しないのですが、順番ミスなどが生じないように担当のウェディングプランナー(あるいは音響スタッフ)と、しっかり打合せする必要がありますね。

エンドロールなどに、市販の楽曲を収録するケース

エンドロールを制作する会社が、ISAMに申請をおこないます。おふたりは、その申請料金をお支払いすることになります。

 

ISAM未登録の楽曲を使うためには

ISAM未登録の楽曲を使う方法
このばあい、JASRACとレコード会社など著作隣接権者である両者に使用許可の確認をとり、申請をする必要があります。しかしこの作業でたいへんな点は、問合せの段階では使用が可能か否かがわからず、その回答についても1か月ほどかかることです。さらに「著作隣接権」の使用料は、かなり高額です。国内の楽曲だと、1曲につき3~5万円程度。洋楽だと1曲10万円程度ですが、この額を超える可能性も充分にあります。ですから、期待して待っていたものの許可が下りなかったり、許可を得たものの予算面で悩むといったことにもなるので、できるかぎりISAMのデータベース内でおさめることをオススメします。