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2021年10月21日

結婚式場の「あの問題」どうなった?!

結婚式場のあの問題はどうなった

「あの問題」とは、2019年に結婚式場とカップルとのあいだに生じたトラブルです。その内容を最新情報とともに、あらためて振り返ってみたいと思います。
そして、このようなことが起こった原因とは、いったいどこにあったのか?わたしの経験の中から、似通ったケースをピックアップして、検証してみたいと思います。

 

結婚式場の「あの問題」とは?

式場のあの問題って

結婚式場の「あの問題」がおおきく取り上げられたのは、2019年秋頃だったと思います。朝の情報番組で放送され、一気に全国にひろがりました。業界内でもおおきな衝撃でしたし、さまざまな憶測も飛び交いました。もちろん、私たちも非常に関心がありました。「あの問題」につていて、振り返ってみたいと思います。

経緯

2018年、仙台のとある結婚式場にて、結婚式のご成約をなさったカップルがいらっしゃいます。結婚式の時期は、2019年春。概算お見積りは、約300万円だったそうです。年が明けて2019年春、いよいよ結婚式本番を控えたタイミングで、担当のウェディングプランナーが変更。そして、新たな担当ウェディングプランナーから突然できてた説明。結婚式前日に、予定していた披露宴会場の飾りつけができないという内容でした。結婚式当日もさまざまなトラブルに見舞われ、後日ゲストからも不備をたくさん指摘されたそうです。
トラブルの内容としては、次のようなものがあったようです。
・何度か作成された見積りにおいて、毎回名前の漢字がまちがっていた
・旧姓を言わない約束だったのに、打合せでも結婚式当日でも旧姓を呼ばれた
・祝電を読まない約束だったが、これも破られた
・結婚式当日、着付けを30分はやく急かされた
・1日1組と聞いていたが、実際は別のカップルの結婚式があった
・結婚式当日、子供4人にウェディングケーキがサーブされなかった
・アルコールは豊富に用意したはずが、ビールしかなかった
・ゲストの引出物の中に、原価が明記された発注書がまぎれていた
・ケーキとコーヒーがサーブされたあとに、巻きずしがサーブされた
ほかにもあり、書ききれないほどです。後日、ゲストから指摘されるのも納得できます。結婚式を挙げたカップルは、それらの結婚式場の不備を問いただすべく担当ウェディングプランナーとの話し合いの場を求めますが、結婚式場がそれに応じることはありませんでした。状況を知った新婦様のご友人が、SNSにこの経緯をアップし、またたく間に情報は拡散しました。

関係者たちの現状

問題が明るみになった当時は、このカップルに会場を案内し、成約をいただいた旧担当のウェディングプランナーが非難されました。この理由は、成約の時点でカップルからうかがっていたご要望(会場の飾りつけ、旧姓で呼ばないなど)が引き継がれていないと、新担当のウェディングプランナーそしてその結婚式場の支配人が、カップルに説明したからでした。この時点で、すべての責任は旧担当のウェディングプランナーにある、というながれでした。ところがさらに時間が経つと、それが事実ではないことが判明。一連の流れをSNSで発信していた新婦様のご友人も、SNS上で旧担当のウェディングプランナーに謝罪する事態に。しかも、カップルとこのご友人のあいだにも見解の相違が発生し、事態は混沌としてまいりました。いまもSNSにおいて、ご友人はさまざまな方たちからの指摘・非難に対応しています。

結婚式場の「あの問題」は、なぜ起きたのか

なぜ結婚式のあの問題が起きたのか

 

こうして振り返っても、残念な出来事です。いったいなぜ、このようなことが起こってしまったのか。かかわっていないため想像しかできませんが、わたしもこれまでのキャリアの中で、大なり小なりこのような事態に遭遇してまいりました。そのときの原因について、書いてみたいと思います。

分業制の弊害

以前にもブログで書いたのですが、中~大規模の結婚式場においてこの「分業制」という体制を敷いているケースがおおいです。結婚式場を見学に訪れたカップルにたいし、成約までの営業を担当するのが「新規接客」(ほか「セールス担当」などの呼称)。その後の、打合せ~結婚式当日までを担当するのが「施行担当」(ほか「プランニング」「打合せ担当」などの呼称)といったように役割分担がなされていて、どちらかのチームにウェディングプランナーが所属するわけです。この場合、「新規接客」から「施行担当」への引継ぎがなされますので、その際にヌケモレがないよう充分気を付けなければなりません。が、ときにヌケモレが発生し、カップルにご迷惑をおかけする瞬間がありました。

組織内における保身

「自分のミスだと認めたくない」「責任を負いたくない」「クレームになるのがこわい」「会社の評価が下がるのがこわい」「仲間からの信用を無くすのが不安」といった思いは、どんな業界のどんな会社の従業員でも抱える可能性のある【おそれ】です。そういった【おそれ】を取り除き、健全な職場環境やお客様との関係性を構築するのは、リーダーのたいせつな職務だと思います。リーダーも人間ですから、状況を見誤ることはあると思います。が、事実確認を怠ったり、あるいは保身のために虚偽の報告を顧客や組織にすることは、あってはならないことです。

SNSによる介入・拡散

仙台の件でいえば、新婦様のご友人がSNSに情報をアップしたことが、事態が世間に広まった一因のようです。そして後日、その情報が事実でなかったことを、そのご友人はふたたびSNSで発信しています。昨今、有名人もSNSを使って謝罪することがよくありますが、「だれにむけて・なにを発信したいのか」が、問われています。SNSは、多くの人たちに見られるツールです。SNS発信者が想像つかない方たちにまで浸透していく可能性があるわけですから、言葉選びはもちろんその内容も慎重に検討してから、発信する必要があると思います。友人を擁護したいという強い気持ちがあったことはまちがいないと思いますが、その手段としてSNSを用いたことが、つらい状況を招きました。一方で、このような状況をつくってしまった結婚式場の責任も、とても重いと感じます。業界人としても、一層襟を正して職務を全うせねば、という気持ちにさせられました。

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