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2021年12月4日

ベールダウンは、母娘のすてきなセレモニー

ベールダウンは、母娘にとっての素敵なセレモニー

「ベールダウン」は、さほどむずかしいセレモニーでもなく、短時間で済んでしまうセレモニーです。ですが、そこに凝縮されたテーマは、時間さえも飛び越えてしまう価値を持っています。今回のブログではまず、ベールダウンのルーツをお伝えします。そのうえで、ベールダウンのやり方についても書きました。母娘のすばらしいセレモニーですよ。

ベールダウンは、感動的なセレモニー

ベールダウンは、とても感動的
わたしが結婚式場でウェディングプランナーとして勤務していた当時、結婚式当日にいちばん感動したセレモニーは、お父様と新婦様がバージンロードをいっしょに歩くシーンでもなく、新郎様の謝辞でもなく、新婦様が親御様にあてたお手紙の朗読でもありません。
それは、ベールダウンのシーンです。ちょっとマニアック?かと思われるかもしれませんが、できるかぎりその瞬間を見たいと考えていました。

結婚式でスポットがあたらないおかあさん

新郎様新婦様がいらっしゃるメインテーブル付近で、どれだけ宴席が盛り上がっていたとしても、親御様は末席でその光景を見守ってらっしゃるような形になります。
とはいえ、お父様には前述したように、挙式において新婦様といっしょにバージンロードをあるく役目や、披露宴がおひらきをむかえる際の謝辞の役目があります。
一方で、お母様にはそういった演出やスポットがあたる瞬間がありません。ゼッタイこれはおかしい!と、人の子であるわたしはひそかにそう思っていたのです。

おかあさんのための演出

父親が、一生懸命に働いて家族を養ってくれたことに、感謝の気持ちがあるのはもちろんですが、縁の下の力持ちとして家族を支えてくれるのは、母親です。
家事・育児についても、懸命にがんばってくれたのは、母親です(これはもっぱら、わたしの家庭の話です。そうじゃなかったというご家庭もあるかもしれません。
ご容赦を)。ですので、結婚式では母親にも感謝を伝える瞬間や、想いを共有できる空間があってほしいという願いがあります。
それが、わたしにとってはベールダウンなのです。

ベールダウンって、どんなセレモニー?

ベールダウンとは、どのような内容?
ところで、このブログを読んでくださっている方の中には、「そもそも、ベールダウンってなに?」と思っている人もいらっしゃるかもしれませんね。
先にご説明すべきでした!ベールダウンというのは、挙式において新婦のお母様が、新婦様のベールをおろすセレモニーのことです。
お母様がご不在のばあい、相当するたいせつな方にしていただいても、もちろん構いません。まさに、これから挙式にのぞむ新婦様の、身支度の仕上げとなります。
そしてベールダウンには、2つの意味が込められています。

ベールダウンの2つの意味

ベールダウンは、挙式で非常に人気のたかい演出のひとつです。その意味は、2つあります。
まずひとつめは、「魔除け」。結婚式では、この魔除けといった目的が込められたセレモニーや演出が、意外とたくさんあります。
いま日本でおおくのカップルが採用しているのは、西洋からやってきた結婚式スタイルです。ですから必然的に、そういった魔除けの意味合いが含まれる演出がおおいのです。
話がもどって、ベールダウンのばあい。ヨーロッパのある地方に伝わる古い迷信で、結婚式当日に教会へ向かう新婦様を、悪魔がさらってしまうという言い伝えがありました。
その対策として用いられたのが、ベールです。新婦様の顔をお母様がベールで覆い、悪魔に新婦であることを悟られないようにして、教会に無事にたどり着くようにしたのです。
つまりベールは、「愛する娘を、すべての災いから守ってほしい」という母としての願いを表現しているのです。ちなみにキリスト教でも、純白のベールは清浄の象徴としています。そしてふたつめの意味ですが、「母親が手伝う、最後の身支度」です。先ほど書いたとおり、外でお仕事にはげむお父様にたいし、
子どもの成長をそばで支えてきたのは、お母様です。いよいよ、その役目を終える瞬間が、ベールダウンだといえます。そして、娘(新婦様)を守る役目を、新郎様に託すのです。

どこで?どんなタイミングで?

ほとんどのケースで、新婦様がバージンロードを歩く直前のタイミングで、ベールダウンは行われます。ゲストのみなさまに見守られる中、お母様は万感の思いでウェディングベールの顔にかかる部分である「フェイスベール」を、新婦様の顔の前におろすのです。
ほかには、ブライズルームでおこなうこともあります。ブライズルームというのは、いわば新郎様新婦様のお支度部屋のことです。
なぜブライズルームでおこなうかというと、母娘だけの空間なので、だれの目を気にすることもなく、ふたりだけの儀式をかみしめることができるからです。
時間的にもゆとりがありますから、お互いに飾ることない言葉を伝えらえると思います。

いかがでしょう?ベールダウンしてみたいと、思っていただけたでしょうか。ほかにも、結婚式にはさまざまなステキな演出・セレモニーがあります。
フラワーシャワーやケーキカット、お色直しなどなど。それらにくらべると、ベールダウンはシンプルで、時間もさほどかかりません。
ですが、そこに凝縮される母娘の想い出や愛情は、どの演出・セレモニーよりもうつくしく・価値があるように思えます。そう、「魔除け」よりも、「母が手伝う、さいごの身支度」というコンセプトで、ぜひ想い出にのこるベールダウンをしてくださいね。