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2022年2月19日

日本の結婚式の歴史を見よう

日本の結婚式の歴史を見ましょう

日本の結婚式の起こりでもあるといわれる、古事記に記されたイザナギとイザナミの神話。「三日餅」という結婚の儀式があった奈良時代、そして仲人、結納、写真撮影などを経て、ホテルやゲストハウスでの結婚式が誕生します。

今回は、その全体のながれとともに、それぞれの内容についてすこし掘り下げてみたいと思います。

 

日本の結婚式の起源

日本の結婚式の起こり

日本の結婚式の起こりは、古事記に登場するイザナギとイザナミにあるといわれています。
はるか昔、天上に住む神々から、下界での国づくりを命じられたイザナギとイザナミ。
「あめのぬぼこ」という槍で、下界につながる沼をかき混ぜてできた島である「おのころ島」へと降り立ち、互いが天の御柱から対面して結ばれました。
その後、2人はさらに日本という国土を作り、たくさんの神々を誕生させた、というものです。
この神話については、日本をつくったということに興味が向いてしまいそうですが、イザナギとイザナミが日本史上初の結婚をしたということですね。ただしこれは、あくまで神話のお話。

 

三日餅の儀式

現実的な結婚式の始まりは、奈良時代のようです。この時代は、男性が女性の家に通うことで愛情を表現したのですが、通い始めて3日目の夜に、家族の一員としてその男性を迎え入れる証として、女性側の家族から餅が振る舞われたそうです。
この儀式を、「三日餅」というそうです(そのままですが)。
いまの結婚式の原点ともいえます。
鎌倉時代に入ると、婿取り(男性が女性側の家に入ること)から一転し、嫁取り(女性が男性側の家に入ること)が、次第に増えていきました。
このころは、平安の雅な時代から騒乱の世へと移り変わる過渡期でもあり、男性の権力がだんだんと強まってきた流れを受けて、
主流が男系の家族へと移ってきたことが背景としてあるようですね。

 

 

仲人・結納

江戸時代になると、結婚は一般庶民の間でも家と家とを結ぶもの、という概念が根付きました。ちなみに結婚相手は、親が決めるのが当たり前でした。
今から見れば考えられないことですが、現在とおおきく異なる点は、「仲人」の存在もありました。
仲人が活躍し始めたしたのも、この頃です。仲人は見合いの席を設けて男女を引き合わせ、結婚が決まれば結納の儀式が行われました。
当時の結納は、仲人が結納品や結納返しを持って両家を行ったり来たりする形だったそうです。
結納が滞りなく済めば、いよいよ結婚式です。当時の式は日が落ちて以降、夜に行われることが主流でした。これも、いまの時代とはおおきく異なる点ですね!
結婚式当日は、新郎新婦それぞれの実家に親戚が集まり料理が振る舞われます。そして日が暮れる頃になって、ようやく花嫁は花婿の家へと出発するのです。
どうしてかというと、花嫁側の家としては、たいせつな娘をそうたやすくは嫁がせないともったいを付けることで、花嫁の価値を少しでも上げたいという思惑があったのだとか。
この頃になると結婚は、家と家をつなげるための結婚以外の形として、本当に好きな人と結婚する独立婚もありました。ただしそれは、身分の低い家でしか許されなかったようです。

 

現代の日本の結婚式

今の時代の日本の結婚式

ウエディング産業がようやく誕生したのは、明治時代です。

 

写真撮影が主流に

西洋の写真撮影技術を学んだ写真館が、結婚の記念に夫婦を撮影するようになったのが起源とされています。
写真館が地元の和装美容師と提携して、新婚夫婦や家族写真などの撮影をし始め、それ以降、お見合い写真や結婚の記念写真という形で、ウエディング産業が発展していきました。
いまでいう、フォトウェディングに近いカタチですね。
第二次大戦前の1930年代には、70%以上がお見合い結婚でした。その時代は、釣書と呼ばれる身上書とお見合い写真しか、相手を知る材料がなかったため、特に女性にとってこのお見合い写真にかける情熱は、並々ならぬものがありました。

 

ホテル全盛

1970年代以降は、ホテルでの婚礼が増えたことから、街で人気の写真館が、ホテル内に写真スタジオを構えるようになったのです。ホテルに結婚式の相談をしたことのあるカップルなら、テナントとして写真スタジオがあるのを、見たことがあるのではないでしょうか。

現在、約30%の結婚式シェアを有するホテルが、結婚式に本腰を入れてビジネス展開するようになったのは、バブル経済が崩壊した90年代前半のことなんです。
その理由は、もちろんバブル崩壊になります。忘新年会や歓送迎会あるいは創立記念日パーティなど、法人の一般宴会で成り立っていたバンケット事業が、バブル崩壊によって需要が減少を始めたのです。
そこでホテルは、一般宴会よ単価がたかい結婚式に、注目をしたのです。
全社的に、こうしたリテール事業に注力する流れが生まれ、専門式場や資金力豊富な互助会系企業に対抗して、独立型チャペルをあらたに作るといった動きが顕在化しました。
そしてバブル後には、結婚情報誌も創刊されるようになり、結婚式に「かわいい」「スタイリッシュ」「自由度」「オリジナル」などなど、あたらしい価値観が生まれてきました。

 

ゲストハウスの追随

すると今度は、独走態勢だったホテルの結婚式を追随しはじめたのが、ゲストハウスです。ホテルと異なる点は、より結婚式に特化した施設・設備であることです。
また営業スタイルも、受け身にちかいホテルのそれとはちがい、積極的にカップルに働きかけて契約を獲得するスタイル。そしてこの営業スタイルは、業界内の競合が激しくなるに従い、一般的になっていきます。

 

結婚式も多様性

 

今後、結婚式もさまざまなスタイル増えていくと思います。コロナ禍を経て、移動・集会・会食が当たり前ではなくなるでしょうし、晩婚化の時代にふさわしい結婚式もドンドンうまれるでしょう。

結婚するおふたりにとって、ふさわしいスタイルを選択していただきたいと願っています。