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2021年11月13日

地域性から見る結婚式

結婚式と地域性の関係

テレビやネットニュースでよく話題にあがり発信されるのが各地域での伝統的な祭りや習わし事の映像です。そういう映像を見ると、ほっこりすると同時にとても勉強になります。同じ日本人でも自分が体験したこともないようなことを体験しているのだという気付きや、若い世代のひとも自分の生まれた土地や文化に敬意を払っていると思うと心あたたまります。
婚礼文化にも地域性があります。メジャーなところでは〝名古屋の嫁入りの熱さ豪華さ″がありますが、その他にもやはり地域ごとの違いや特色があるようです。

 

日本文化の地域性=県民性とは?

文化の県民性

わが国はご存じの通り島国で、国土の地形は南北に細長く、各地方ごとに地勢や気候風土によりその「地」固有の歴史に育まれた独自の文化を築き上げてきました。そしてそこから派生した価値観や気質、そして風習や仕来り、暮らしぶりなど、地域固有の文化、価値観のことを県民性と定義づけることができます。四方を海に囲まれた日本列島の一般的な地形は、険しい山と川の隔てられていたことから、小さなコミュニティの連合体が形成されるようになりました。しかし、長い歴史の間にはコミュニティ同士の戦いがあり、そのたびに統合や統治がなされ、特に情報化が躍進した現代社会では更に文化の画一化が進み、地方や郷土の特徴が薄れつつあります。その一方で、だからこそそれぞれの〝お国柄″や〝風習や仕来り″を大切に継承しなければという思想も根強く存在しています。

 

 

結婚式と地域性

結婚式の地域性

前述のとおり情報化社会の今日では、文化の画一化、自然な流れのなかで統一化されてきていますし、流行やトレンドの範囲は国内に収まらず世界的なものになっています。とはいえ、結婚式のように古くから存在する文化においては、今もなお各都道府県によって風習や仕来り、またマナーがあることも事実です。費用の相場や進行上の演出や余興、引出物などには地域性がありあすので、新郎新婦の出身地や結婚式を行う土地に関しての地域性を学んでおくことが必要でしょう。

 

東日本の結婚式と地域性

*北海道
全国的にも有名ですが北海道の結婚式は祝儀を用意するのではなく、〝会費制″が主流です。もちろん会費は統一されますので、ほとんどの場合は新郎新婦がその金額を提示します。会費の相場は1.5万円程度で祝儀の平均からはかなり低い印象がありますが、その分引出物は比較的低くすることが多いようです。
*東北地方
東北地方の結婚式は家同士の繋がりを大切にするというのが有名です。結婚式をいかに盛大に、また長い時間を掛けるかによって、「家」の価値が決まると言われているので、新郎の実家で沢山のゲストを招待して執り行われるそうです。また結婚式の直前に新婦が新郎家の仏壇にお参りする風習や、山形県の「長持唄」という民謡のよって新郎新婦が入場するとう演出も人気があります。
*関東地方
東京を中心に首都圏では、いわゆる「地方」のようにオリジナル性の高い、また歴史的な風習や仕来りはなく、自由度が高く現代的でハイセンスな結婚式が一般的です。一方、茨木県では披露宴の最後に〝シメ″としてうどんを食べる風習があったり、栃木県では引出物に特にかつおぶしが使われたり、千葉県では祝いのしるしとして大漁旗を贈る風習があります。
*中部地方
なんといっても名古屋(愛知県)に代表される〝派手婚″が全国的にも有名ですね。名古屋は徳川家のお膝元で、〝徳川家に嫁ぐため″にたくさんの結納品を持たせたのがその由来と言われています。後ろに下がれない〝嫁入りトラック″や〝お菓子巻き″がメジャーですが、現在ではそれもなかなか見ることはできなくなったと言われています。

西日本の結婚式と地域性

*関西地方
日本を代表する「都」の奈良や京都は婚礼文化の発祥の地と言いわれています。祝儀に関する決まり事やそのための品々、マナーをこの「都の文化」として生まれました。また、〝結納″を一つの「儀」として非常に重んじることもその歴史の古さを象徴しています。
*中国地方
中国地方では他の地域に比べて神前式を挙げるカップルが多いと言われています。それは世界文化遺産である広島県の厳島神社や島根県の出雲大社など格式の高い神社があるからでしょう。その他岡山県の〝流しふくさ″と呼ばれる風呂敷を交換する風習や、広島県の〝根切り″という新郎が新婦の家を訪れて魚と酒を贈りそれを受け取ることが両家が結婚に合意した証とする仕来りなどがあります。
*四国地方
四国地方では特に〝食事″において地域性があります。香川県では特産物の「うどん」が振舞われることが一般的で、高知県では郷土料理の「皿鉢料理」という大皿の料理が祝いのしるしとして出されます。徳島県では「初歩き」という白無垢の新婦が結婚式当日に新郎家の仏壇にお参りし、その後色打ち掛けに着替え新郎の母親と近所に挨拶回りをするという風習があります。
*九州・沖縄地方
九州男児ということばがあるように、強い男のしるしとして費用を新郎側が多く負担する風習があります。また、沖縄県の招待するゲストの人数の多さも全国的に有名です。その他、福岡県の「博多祝いうた」という民謡を歌い「博多一本締め」で結婚式を終了することが一般的です。そして長崎県、大分県、鹿児島県のおひらきは「万歳三唱」で賑やかに元気よくだそうです。