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2021年10月23日

花嫁姿のための ファーストルック

花嫁のためのファーストルック

日本には「花嫁姿」ということばがあり、また「○○に花嫁姿を見せたい」というフレーズもよく聞きます。ちなみに「花嫁姿」を英訳すると「bride」となり単に花嫁という解釈のようです。
一方で欧米の結婚式では“ファーストルック”という仕来り、文化があります。これはウエディングドレスを着た新婦のことを新郎は結婚式当日まで見れない、見てはいけないというもの、そう、「花嫁姿」を見れないのです。見てしまうと幸せになれないという言い伝えまであります。逆に「花嫁姿」ということばがある日本にはファーストルックのような仕来りや風習は一般的ではありません。
今日はこの結婚式における「ファーストルック」の是非について考察してみましょう。

 

背景

 

日本と欧米のちがいとは?

日本と欧米の婚礼文化=結婚式のちがい
「ファーストルック」が一般的な欧米とそうではない日本、それは婚礼文化の違いにあるのでは?と思います。

 

日本では…

一般的に日本で結婚を決めたカップルの多くが先ずすることは、ゼクシイやネット(関連サイト)での情報収集でしょう。その大き目的はホテル、ゲストハウスなどの会場=「結婚式場」を探す、決めることでそこがスタートです。そして会場が決まれば、そこにはウエディングプランナーと呼ばれる結婚式準備のプロがそのカップルの専属担当者として、その施設のプランをもとに、その施設のシステム(やり方)に沿って準備=各詳細を決めていきます。ですから新婦の衣装選びもほとんどの新郎が同行し試着した新婦の「花嫁姿」を目にします。また多くの会場は当日のスケジュールがタイトなため、「前撮り」という結婚式前に別日で新郎新婦とも衣装やヘアメイクを完璧にした撮影日が設定されています。結婚式当日も会場が設定したプログラムに沿って分刻みで進行していきます。

 

欧米では…

たとえばアメリカの場合でも、結婚を決めたカップルがまずすることは、(もちろんゼクシイはないので)ネットでの情報収集で、やはり結婚式の会場を決めることでしょう。ここで言う会場とはVenueと呼ばれ、日本のように企業が運営する施設とは限りません。そう、カップルの多くは自分たち自らが結婚式を企画するウエディングプランナーになるのです。または、結婚式場など施設に属さないフリーランスのウエディングプランナーに仕事としてプランニングを依頼することが選択肢として確立されていますので、そのどちらかのケースがほとんどでしょう。自分たちのアイデアややりたいこと(コンセプト)などに沿ってカスタムメイドしていきます。日本と比較するとかなり自由度が高いと言えるでしょう。そして結婚式当日は自分たちが、家族親戚、友人の中から選んだ、新郎には“アッシャー”、新婦には“ブライズメイド”と呼ばれる「世話人」(通常は2~3名)が一日中お世話をしてくれます。式当日も日本と比べると時間など進行はかなり緩くカジュアルな雰囲気です。

 

今日の「ファーストルック」の現状

 

いまのファーストルックとは

そもそも花嫁とは「神聖でけがれなきもの」は全世界共通だと思います。ですから本来根底には儀式、セレモニーまでは誰も近づけない存在だったにちがいありません。特に欧米には結婚式までに花嫁姿を目にするとその夫婦は幸せになれないという言い伝えがあります。

 

日本では…

日本の現代社会は常に時間に追われ忙しいことが当たり前で、全てがしっかりとオーガナイズ(手はず)されたものになりました。特別に時間や場所を設けて「花嫁姿」を見るような余裕はないということでしょうか…でも、最近では多くの会場でそれこそ会場が勧める演出として、新郎自身や新婦の家族のためにセレモニーの直前に「ファーストルック」(ファーストミート)のアレンジをしています。

 

欧米では…

自由度の高いアレンジのとはいえ、結婚式当日はタイムスケジュールに沿って進行するケースがほとんどです。またセレモニー(挙式)に関しては司式者(牧師)との打ち合わせを含め、予めリハーサルをします。そこで生まれたのが「ファーストルック」です。そのリハーサルの前に特別に時間をつくり、新郎新婦が二人きりで、新婦が後ろからそっと新郎に近づき呼びかけると(または肩をたたくなど)、そこに眩しくい輝く「花嫁姿」があります。
長い結婚式のなかでこの瞬間が一番感動したという新郎はきっと多いはずです。