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2021年12月10日

国境で結婚式を挙げたふたりの想い

国境で結婚式を挙げたカップルの想いとは

2021年9月、アメリカ在住のあるカップルが、アメリカとカナダの国境で結婚式を挙げました。その経緯やカップルの想いを、調べてみました。そして、コロナ禍で揺れ動いている日本の結婚式と比較をしてみました。結婚式の本当の価値ってなんだろう?という疑問がわいてきました。これから結婚するおふたりにも、ぜひ考えてほしいテーマです。

 

国境で結婚式を挙げたカップル

国境で結婚式をしたふたり
アメリカ在住のカップルが、2021年9月に結婚式を挙げました。こう書けば、べつになんてことはない話題なのですが、注目すべきはふたりが結婚式を挙げた場所です。それは、アメリカとカナダの国境でした。いったいどうして、そのカップルは国境で結婚式を挙げることになったのでしょう?「どうせまた、目立ちたがりのカップルがSNS投稿のネタでやったんでしょう」なんて声も聞こえてきそうですが、どうもそうではないようです。

家族に参列してほしい

今回、結婚式を挙げたブライアンさんとカレンさんは、1年の交際期間を経て結婚することになりました。ほんとうは、すぐにでも結婚式を挙げたかったそうですが、当初よりカレンさんはカナダに住む96歳の祖母に参列してほしいと、つよく願っていました。カレンさんが知っている祖父母が彼女だけだったので、どうしても彼女に花嫁姿をみてほしかったのです。アメリカで結婚式を挙げる予定を組んで、カレンさんは両親と祖母に渡米してもらうつもりでした。ところが、パンデミックの影響で不要不急の入国が規制され、結婚式の予定は宙に浮いてしまう状況となってしまいました。しかも、規制はなかなか緩和されず、ワクチンを接種したとはいえ96歳の祖母に渡米を強いることはできない、とカレンさんは悩みました。

選んだ結婚式の舞台は・・・

ついにあきらめて、ブライアンさんとカレンさんは結婚式を挙げることを決心しました。ですがやはり、カレンさんは両親と祖母に参列してもらうことを断念できずにいました。ブライアンさんとカレンさんには、国境警備隊のお友だちがいました。ふたりはそのお友だちの力をかりて、アメリカとカナダの国境付近で結婚式を挙げることにしたのです。舞台は、ニューヨーク州バーク郊外。当然ですが、国境をまたがないといったルールなどが敷かれ、またほかの警備員が動揺しないように、あらかじめ結婚式開催の告知がなされました。すべて、お友だちが全面的に協力をしてくれて、なんとか当日をむかえることができました。いよいよ、国境をはさんで結婚式が開催されました。牧師立ち合いのもと、国境のすぐ向こう側には、カレンさんの両親と祖母の姿がありました。カレンさんにとって、ブライアンさんと結婚の誓いを交わす瞬間を、両親と祖母に見届けてもらうことが、とても重要だったのです。そして牧師がカレンさんの両親と祖母にたいし、ブライアンさんを家族として迎え入れるかどうかの確認をし、全員が「迎い入れる」と答えたとき、カレンさんは心から感動したそうです。カレンさんの父親ポールさんは、ほんとうは一緒にバージンロードを歩きたかったそうですが、このようなパンデミックのなかでも娘の結婚式に立ち会えたことに、やはり感動をおぼえたそうです。

結婚式でたいせつなことって、なんだろう?

結婚式でたいせつなことは、なにか
このニュースを聞いて感じたのは、結婚式を挙げる意義は、どこでするか・なにをするかよりも、「だれに来てほしいか」「だれに見届けてほしいか」だということです。ブライアンさんもカレンさんも、奇をてらって国境で結婚式を挙げたかったわけではありません。ましてや、SNSへの投稿めあてでもありません。けっかとして国境しか選択肢がなかったのです。本意ではなかったかもしれませんが、なによりカレンさんが大切にしたかったのは、何度も言うとおり、両親と祖母に結婚式を見届けてもらうことにあったのです。

招待された人たちがもつ違和感

いま日本の結婚式は、コロナ禍でゲストの急な欠席、それにともなうご祝儀にかんする問題、結婚式の中止・延期など、あまり明るい話題がありません。そういったことについて、それぞれの立場の人たちが見解をSNSなどで発信しています。そして、意外に多いのが、「さほど親しくないのに、結婚式の招待状がきた」と違和感を訴える人たちの声です。招待されたご本人が言うのだから、おそらくそれは事実なのでしょう。そういった人を結婚式に招いて、はたしてその結婚式は新郎様新婦様の人生において、最高の想い出になるのでしょうか。

ずっと想い出にのこる結婚式

2021年、日本では結婚式のキャンセル料をめぐり、訴訟問題も発生しました。業界の人間として、とても残念です。結婚式は、非常に高価な買い物であり、コロナ禍でそれにともなう課題も、明確になりました。
結婚式はけっして、人生でいちばん重要なイベントではありません。人生を変えるようなイベントでもありません。ふたりが結婚を誓う場であり、その証やけじめの儀式であり、それは夫婦生活のスタート。スタートしてからの時間のほうが、はるかに重要です。結婚式はその時間のなかで、ふと思いだして微笑むことができるような、ちいさく・愛らしい想い出です。そんなすてきな想い出になるような結婚式を、みなさんには挙げてほしいなと願っています。