2022年2月9日
結婚式を欠席してもいい?

今回のブログでは、新郎様新婦様と招待されたゲストとのあいだで増えている「結婚式直前の欠席」問題について、触れてみたいと思います。まずは、新郎様新婦様の心境について。予算面はもちろん、精神面にも大きく影響をしています。そして、欠席を決めたゲストの心境。おふたりを祝福する気持ちとは別に、人生において守るべきものがあります。
増加する結婚式の欠席
2020年以降、新型コロナ・ウィルスの感染拡大は、結婚式にもおおきな影響を及ぼしました。
新郎様新婦様と結婚式場のトラブル
当初は、キャンセルや延期にかんして新郎様新婦様と結婚式場とのあいだで、トラブルが多発しました。結婚式の日程が近ければ近いほど、延期料・キャンセル料は高額になります。新郎様新婦様からすれば納得ができない点もありますし、結婚式場からすれば売上を回収しないと死活問題にかかわってきます。
お互いの主張・言い分がぶつかり合って、訴訟問題に発展するケースもありました。このようなパンデミックをだれも経験したことがないわけですから、混乱するのはやむをえなかった部分もおおきいと思います。
新郎様新婦様とゲストのトラブル
時間の経過とともに、結婚式場は規約の内容を変更するなどして、この不安定な時代に対応した結婚式のあり方を模索するようになりました。ようやく2者間の関係性も落ち着きを見せ始めると、こんどは新郎様新婦様とゲストとのあいだで、問題が生じてきました。
どういうことかというと、結婚式の欠席にかんしてです。
新郎様新婦様のご心境
この件について、まずは新郎様新婦様のご心境から、みてまいりましょう。
予算面でのなやみ
大勢のゲストを招待する結婚式のばあい、おふたりはご祝儀をいただけることを前提に準備をすすめます。準備の前半で、ゲストから欠席の連楽を受け取ったなら、まだ対処は可能なわけですが、結婚式数日前の欠席は予算的におおきな打撃を受けます。
とくにお料理・お飲み物・引き出物・引き菓子のキャンセル料金がほぼ100%となり、おふたりに重くのしかかってきます。
精神面でのなやみ
そして、ご予算の問題とはまったく違う部分で、仲の良いお友だちが欠席することになったばあい。精神的なショックが非常におおきいと思います。なかには、親友が欠席することになって、それでは結婚式を挙げる意味がないと嘆く新婦様も少なくありません。
ライフプランをつらぬきたい
このような状況にあっても、「結婚式を決行する」という判断をなさったおふたりがいらっしゃいます。結婚式を間近に控え、延期料やキャンセル料を支払えないといった切実な事情もあるでしょうが、「ライフプランをつらぬきたい」というお考えをもつおふたりも、いらっしゃるようです。
なんとか結婚式を済ませて、ふたりの家庭を築き、こどもを出産し、育児・教育ほかマイホームの購入など、人生設計を計画通り遂行したいというお考えです。
親が元気なうちに
結婚式を挙げることを、親孝行のひとつと考えている新婦様のケースです。花嫁姿を見せることで、今日まで育ててくれた親御様への感謝を表現したい、というものです。こういったお考えは、おじいさまやおばあさまにも向けられることがあり、みなさまがご健在のうちにその夢を実現させたい、という願いだといえます。
ゲストの心境
さて一方で、招待される側のゲストのみなさまはどのようにお考えになるのでしょう。欠席を決心したひとたちの事情に、耳を傾けてみたいと思います。
家族への感染が心配
既婚者であったり・ちいさなお子様がいらっしゃる方なら、この時期に移動・集会・会食を避けたいと思うのは、当然の心境だと思います。お友だちの結婚式ならば、本来は喜んで出席をして、祝福のことばを投げかけたいところです。
が、だれにとっても人生でもっともたいせつなのは家族であり、その家族を守ることを最優先とするのは、やはり当然だと思います。祝福の気持ちと結婚式の欠席は、まったく別物ということです。
仕事の事情
また、自身が結婚式で感染をしてしまい、そのけっか職場で感染拡大の原因をつくってしまうような事態は避けたい、という方も多いはずです。そのようなことになってしまえば、会社の業績などに支障がでる危険性がありますし、自身の職場での立ち位置もどうなるかわかりません。
そんなふうに想像すると、たのしんで結婚式に出席するという気持ちにはなれない、といえるでしょう。
なぜ、この時期に・・・
新型コロナ・ウィルスがおさまる気配がないにもかかわらず、結婚式を挙げようとするおふたりのことを、理解できないという声もあります。出欠をまよう方や、欠席のばあいはどのような対応をすればいいのだろうと悩む方が、多いようです。
日本の結婚式には、「感謝をつたえる場」「おもてなしをする場」というコンセプトがあります。そのことをふまえて考えると、はたしてこの状況下で、結婚式にご親族・お友だち・恩師・職場の同僚を招待することが正しいのかどうか、たしかに考えさせられる点はあります。
前述したように、新郎様新婦様のお考え・ゲストのお考えそれぞれに納得できる点があるなかで、いまの世の中において守るべきものがみんなにあり、そういった事情にまさる結婚式というのは存在しないように思います。結婚式に出席する・欠席するという選択は、いまの時代においてゲストに与えられた正当な権利だと思います。
ただ欠席のばあい、早い段階で新郎様新婦様にお伝えするのがベストであることは、まちがいありません。また30代・40代・50代の大人世代カップルなら、しっかりとゲストの事情・考え方を尊重したいですね。
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