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2021年10月28日

花嫁修業と花婿修業

花嫁修業と花婿修業

昔から日本の風習として存在する「花嫁修業」と、最近よく耳にする「花婿修業」。そのどちらも結婚して一つの家庭を持ち、新しい生活(夫婦生活)をするための心得と行動=Preparation(準備、トレーニング)という概念です。いわば結婚式の準備ともいえるでしょう。その二つの「修業」を知ることで、結婚だけではなく、時代の変化とともに生活様式や文化の移り変わりを考察することができるのではないでしょうか。

 

花嫁修業(オリジナル版)

花嫁修業(元来は)

日本特有の風習として古くから広く知られていますが、そもそもその目的は結婚式を一つのけじめとしてその後結婚生活をするにあたり、“家庭を守る妻”として家事や所作などのスキルを習得し、それに伴い精神的な面では、夫を支えるいわゆる“内助の功”を体現できるようになる。というものでした。

花嫁修業(イマドキ版)

花嫁修業(現代)

基本的な内容、家事や所作のスキルという部分は変わっていませんが、その目的やいまの時代ならではの事項があります。

 

料理、炊事

スキル(作業)としての料理の技術=切る、仕込み、味付け、煮る、焼く、盛り付けるはもちろん、素材選びから、カロリー計算などの栄養管理、そして、一番大切なことは“おいしい”ということです。
また、素材から調味料まですべてのものに関して数や種類が多くレトルトなど便利なので、それらを上手く活用するスキルはまさにイマドキです。
後片付けも重要なポイントです。これも、便利な現代社会では、食洗器をはじめ全てのアイテムが充実しているので、気持ちよく、効率よくできるでしょう。

掃除、洗濯

このいわゆる“清潔”を求める家事も生活環境にとって非常に重要な項目です。昔の日本の一般家庭では掃除洗濯は毎日やるものでしたが、近年では共働きの家庭が多く毎日は難しいでしょう。その分、文明の発達と科学の進歩により、その道具たちは素晴らしく優れています。料理炊事同様それらを上手く活用すれば、昔で言う“スキル”はあまり必要ないのではないでしょうか。

家計管理

一般的に新婚生活=新しい結婚生活をスタートさせる夫婦の大半は20代~30代でしょう。マイホームや子供のことなど将来設計を立てなければなりません。会計管理の知識やスキルはある意味、家事よりも重要な「花嫁修業」かもしれません。

花婿修業

花嫁修業

昔の日本では到底考えられなかったことですが、現代社会では“男女平等”は当たり前で、その改革や進歩はものすごいスピードで行われています。最近では○○メンということばを非常によく耳にします。そう、イクメンなど…実際に育児休暇をとって長期間仕事から離れる政治家もでてきているほどです。

 

背景

婿修業が必要とされる背景には、前述の男女平等の世の中になったことで、結婚生活も“役割分担”が基本、妻も仕事を持ち家計に貢献するという夫婦がスタンダードになっている現状があるのでしょう。
あるブライダル企業の調査によると、約50%の男性が「花婿修業」に意欲的あるいはすでにやっているという結果があり、女性への質問、「花婿修業」をやってほしいか?に対しては約67%が“はい”と回答しているそうです。
また、カテゴリーでは男女ともに料理が1位で、男性は2位 掃除、3位 洗濯、4位 育児 女性は2位 掃除、3位 育児、4位 洗濯 という結果で男女間でのギャップはあまりないようです。
“役割分担で協力して家庭を築く”常識として定着していることがわかります。