ブログ

2021年10月31日

”風と共に去りぬ” から解く結婚観

風と共に去りぬについて

結婚をテーマにした、または結婚を取り上げた映画は、世界にたくさんあります。特にハリウッドに象徴される映画大国であるアメリカには幾つかの“名作”といわれる結婚にまつわる映画があります。
そのなかでひときわ取りざたされるのが「風と共に去りぬ」でしょう。結婚を三回繰り返した美しくも強い女性スカーレット・オハラの半生を、当時ハリウッドの大スターであるビビアン・リー演じてセンセーショナルを巻き起こした名作「風と共に去りぬ」から“結婚観”を考察してみたいと思います。

 

女性の結婚観

女性の結婚観について

日本の女性の結婚観でよく耳にするのが「○○歳までには結婚したい」と結婚は必ずするもの、または、女性は結婚式でウエディングドレスを着るのを夢見ている…などなど。
これは古風な考えでは?という現代女性も多くいるでしょう。とはいえまだまだ「結婚や結婚式は当たり前」という風潮があります。それに比べて、欧米の女性の結婚観は「当たり前はない」「結婚しないがパートナーとして」「結婚しても個人主義」などが挙げられます。ただ、日本の現代社会においてはより欧米の考えに近づいていることも間違いありません。

 

まさにハリウッド映画の代表格

名作 風と共に去りぬ

 

映画史に残る名作といえば「風と共に去りぬ」という人はかなり多いでしょう。ただ、公開が1952年と約70年も前なので、若いひとは知らないのでは?と思います。名作というだけではなく同時に“超大作”として広く世に知れわたっています。それはその時代にしては珍しく、約3時間を超える上映時間のうえ全編カラー映像で、ハリウッドの大スターたちが共演しています。主役のスカーレット・オハラ役のビビアン・リーとレット・バトラー役のクラーク・ゲーブルは夢の競演と言われ、この主役の二人が見つめ合っているポスターは若いひとでも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ちなみに、この「風と共に去りぬ」は2007年にアメリカ映画が選定した〝アメリカ映画ベスト100″でアメリカ映画史上第6位の傑作としてランクインしています。

あらすじ

時代は1938年~アメリカ南部戦争時代、舞台はタラ(架空の地)アメリカ、ジョージア州。
主人公、スカーレット・オハラという女性の恋愛や結婚生活を中心に描かれたドラマ。
大農園の長女であるスカーレットは結婚を夢見ていた幼なじみに振られます。その幼なじみへの当てつけのためにその妻の兄と1回目の結婚をしますが、夫に病死のため先立たれてしまいます。その後再度幼なじみへ告白しますがまたも断られます。それをきっかけに自分のビジネスのサクセスストーリーを追いかけ、事業で成功をしている実業家と2回目の結婚をします。しかしこの夫にも事故で先立たれてしまいます。そして3回目の結婚相手が、1回目の結婚の前からスカーレットに好意を持ち告白されながら断ってきたレット・バトラーという男性でした。その後娘を設けますが結婚生活は上手くいかずそのうえ娘までも落馬事故で死んでしまいます。結婚生活は終わりを告げレットは去っていきます。スカーレットはそのとき始めて自分がレットを本当に愛していたと後悔しますが、時すでに遅しでした。そしてスカーレットは〝自分の愛した土地タラ″を思いだします。そしてすべてを考え直すためにタラの地に戻ります。

 

女性の人生に投影したテーマ

この映画が大ヒットし名作といわれる所以は、主人公スカーレット・オハラに影響される女性がとても多かったからでしょう。男尊女卑の思想が強かったこの時代に女性が自由奔放に恋愛しそのうえ何度も結婚し、そしてやり直す。そこに女性たちは魅了されと言われています。もしかすると“男女平等”の今の時代だったらそこまでの影響力はなかったかもしれません。

 

黒人奴隷制にみる人種差別への提議

召使いとして黒人女性が登場し一見幸せそうに描かれています。これは奴隷制を正当化すると、長年物議をかもしています。ここ数年アメリカで続いている黒人を差別視するような事件の数々は“有色人種差別問題”として世界的に非常に大きな問題になっていますが、この状況をうけ、この名作である「風と共に去りぬ」が一部配信停止になったことでも話題になりました。